大型2輪免許が塩漬けになっている&知らずして大型を次車選定から外すのはもったいない、ということで大型バイクを借りよう。
教習車のCB750ですら重い&パワーありすぎでヒイヒイいながら教習をクリアしたので扱いやすいものを選ぼう。
というわけでSV650をレンタル。13000km走行している車体なのでアタリは十分に出ているよ。
最近盛り上がりを見せるミドルクラス。リッターは間違いなく使いきれなくて面白くなさそうなので大型を買うとしたらこの辺?
・諸元(気になるところだけ)2016年式のスペックを拾ってきたつもりだけど間違ってるかも
シート高 785mm
装備重量 197kg
エンジン回り DOHC・4バルブ 645cc 81.0mm×62.6mm 90°Vツイン
出力・トルク 76.1ps/8500rpm 64n・m/8100rpm
タンク 13L
ミッション 6速
フレーム ダイヤモンドフレーム
ブレーキ 前・油圧式ダブルディスク 後・油圧式シングルディスク
・外観、装備
Vツインを活かしたスリムな車体。
昼間しか走っていないので明るさはよくわからない。
トンネル内の壁に自車の光が見えるのでそれなりの光量。
ETCのついていないほうにスマホなどを付けるのは結構ギリギリ。
上からパッシング、ハイロー切り替え、ハザード、ウインカー、ホーン。
パワー切り替えなどはないのでキルスイッチとスタータースイッチがあるのみ。
スズキイージースタートシステムは意識しないと使えない。
回転計、速度計、変速、燃料計、時計は基本表示。
ODO、TRIP1、TRIP2と燃費系が表示される。50km/Lとかあり得ない数字が出るので要らない機能。
バックライトが自然で、トンネル内に入った時でも見やすい。
タンクキャップは取れないタイプ。
カギにアクセサリーをガチャガチャつけているとタンクに当たりそう…
滑らないシート。
シートは取れるタイプ。
地面においても革部分が当たらないようになっているけど地面が濡れているので手で持って撮影。
シート下とか工具とか。
リアサス調整用のフックレンチがあるのはうれしい。使ってないけど。
ETCはここに仕込めよ?と言わんばかりの配線配置。
フロント回り。
初めてのダブルディスク車だが濡れている路面でも安心してABSを作動させることなくコントロールできる完成度。
リア回り。
いきなり効かない、コントロールしやすいブレーキ。
インナーフェンダーがないので滅茶苦茶に砂、汚れが飛ぶ。
タイヤは前後共にミシュランのPILOTROAD2。サイズは120/70ZR17M/C(58W)・160/60ZR17M/C(69W)
ninja650と同じく細めのタイヤで軽快さを狙ったタイプ。このタイヤの限界すら使えないので安定感があるな、ぐらいにしか感じられなかった。
ラジエーター。
エンジンからの熱は停車中に感じるぐらい。
細身のVツイン、ということもあってか快適。夏場でも大丈夫そう。
エンジンから出っ張っている黒いものがオイルフィルター。
交換は簡単そうだけど無茶な道を走るとぶつけそう…
エキパイの長さを稼ぐためなのかウネウネしてる…
プラグ交換とか無理そう。
リアフェンダー。
この細身のリアフェンダー、ほとんど仕事して無くない…?
リアサス。
何段調整だコレ…?7?9?
一番柔らかい設定だけど街乗り&パワーバンドに入らない(入れようがない)ならこれで十分。
ステップはローレット加工が深め。
足が滑らない。
車体関連ではないけど一応。
ヘルメットをカラビナでハンドルに引っ掛ける運用をするとラジエーターのキャップに微妙に接触するよ。
・足つき、ライポジ
僕は身長167㎝、体重装備コミ63kg、股下72㎝。安全靴を履いているので股下は+2㎝ぐらい?
785mmと低めのシート&形状のおかげかやったら足つきがいい。両つま先が接地する。
尻のおさまりがいい位置。
少し足首が苦しい。姿勢が変わればいいので街乗りはコレ。
タンデム部分のでっぱりに尻を押し付ける。
高速道路巡行や低めのギヤで軽快に走るならコレ。
・数値的な話
高速道路やお山部分をグルグル走って188.3km走行、給油量は6.78L。
平均燃費は27.7km/L。フルタンクで360km走行できる。
100km/h巡航は
6速 4500rpm
5速 5000rpm
4速 6000rpm
3速 7200rpm
2速 9800rpm
1速 オーバーレブしそうなので試していない。
といった感じ。録画しているわけではないので参考までに。
ローRPMアシストはクラッチのみで発進しようとすると勝手にアイドリングが500回転ほど上がってエンストを防止してくれる。
コケ防止、というよりかは渋滞で楽できる機能だと思った。
・走った感じ
流石に軽2輪しか扱ったことがないので遠目のパワーバンド(8100~8500)でも巡航は圧倒的に楽。
というかこのエンジン特性は大型初心者が安心して使えるパワーバンドを狙っているのかもしれない。
3速で気合を入れれば100km/hを軽く超過しそうな走りと4~5速で4000回転以下で気持ちいい走りが同居している。
少し濡れた路面であったが気が付いたら乾いた路面の時にYBR250で走るぐらいのペースになっていたので安定感がある。
(↑この後雨が降ってきた)
滑らないシート&ローレット加工の利くステップのおかげで体がずれないのでバイクとの一体感をひたすらに感じることが出来る。
総じて「休日ライダーがメリハリよくエンジョイするバイク」。
欠点(あくまで個人的主観)を書いていくけど通勤や足バイクとしてはちょっときついものがある。
・欠点
① 低速時の謎のハンドルの切れ込み減少
交差点などで徐行しているときにある一定以上のバンク角になると「カクッ」と切れ込みが増える。
多分巡航時の軽快さとトレードオフなのでこれは慣れ。
② 低速時の小回りの利かなさ
Vツインエンジンの端がタンク前方まで来ているせいか重心が前気味。
速度が乗っているときはフロントに荷重がかかりやすく回頭性がよくなるが信号発進時とか渋滞時は微調整がほぼできない。
力任せにハンドルを抉るか体重移動するかだけど街乗りでこんなのできないよ。
③ シートが滑らな過ぎてズボンがずり上がってくる。
そのまんま。ガッチガチのライパンなら問題ないけど追加の雨具とか防寒パンツはずり上がって用をなさなくなる。
使えなくはないけど裾留めゴムみたいなものがないとスネの少し下ぐらいまでは露出する。
これぐらいかな。
そもそもの話ミドルクラスのエンジンパワーなんて公道のどこで使うんだよ…
といった運用しかしていないので大型は無用の長物ですね…
(20180916 ブレーキが前後シングルディスクになっていたので修正)