ジクサーのオイル交換をしたときに、取扱説明書(サービスマニュアルではない)にドレンボルトの締め付けトルクが乗っていなかったのを見て
「あれ?全社日常整備位の諸元って載ってるもんじゃないの?」と気になったので各社説明書を調べてみる。
対象車は日本メーカー4社のエントリークラスと考えられる250ccフルカウルスポーツ。
・ホンダ
「締め付けトルク」なんて言葉は一言もない。
自分で調節させるのはクラッチワイヤーとリアサスぐらい。
あとはディーラーにもっていってね!
・ヤマハ
チェーンケースボルト、セルフロッキングナット、ロックナット。
チェーンの張り調整ができる。
ステアリングステムのボルトが緩んだらヤマハ販売店で規定トルクで締め付けを依頼してくれ!
って書いてあるけどそこまで書くならトルク書いちゃえよ。
・カワサキ
フロントステップブラケットボルト、スパークプラグ、アクスルナット。
国内メーカーだと一番細かい。
取説検索ページがとても重い。
・スズキ
アクスルナットのみ。
チェーンの張りのみ。
PDFのサイズが車両ごとにバラバラ。微妙に詰めが甘い。
ちなみに同クラスのある海外メーカーだと
・KTM
英語と日本語マニュアルが付属、全ボルトのトルクや径などが書かれている。(byぼっちバイカーさん)
レース向け、というかある程度は自分で構えよ?ということなのだろうか。(20190321追記)
公式HPのオーナーズマニュアルのプルダウンが死んでて何も検索できない状態(20190318時点)
・BMW(250ccクラスがないのでG310参照)
フロントホイール周り、リアホイール周り、左右ミラー
トランポへの積載時の注意点だとか公式アフターパーツの取り付け方、光軸調整だの一番充実している気がする。
「BMWはディーラーまかせ」なんて言葉を聞くが取説を見る限り一番フレンドリーかもしれない。
・ヒョースン
取扱説明書は新車の付属品に限る。別途必要な場合は車体番号を教えてくれればデータを送るよ
と公式HPにある。
…基本的に駆動系周りの整備はお店にもってきてね!
ってことかな。YBR250のマニュアルがレアケースだっただけっぽい。
手を付けやすい250ccクラスではあるが、整備に関してはメーカー主導でやっていきたい、という考えなのだろうか。
バイク初心者に対しての「250ccクラスなら維持費もそんなにかかんないし大丈夫!」という殺し文句には使えないね。