国産だけで選んだらつまらないよね、ということで390DUKEをレンタル。
「日本国内なら400ccで十分」といった意見をたまに聞くがどうだろうか…?
・諸元(気になるところだけ)
シート高 830mm
乾燥重量 149kg
エンジン回り DOHC・4バルブ 373.2cc 89.0mm×60.0mm
出力・トルク 44ps/9000rpm 37n・m/7000rpm
タンク 13.4L
ミッション 6速
フレーム スチール製トレリスフレーム
ブレーキ 前後共に油圧式シングルディスク、フロントは4ピストン、リアは1ピストン
・外観、装備
走るためだけです、みたいな外観。実際そう。
前から
ハイロー切り替え兼パッシング、操作用キー各種、ウインカー、ホーン
ハイローは見たことがないタイプ。
トリガーを押すとハイビーム、トリガーを引くとパッシング。
ライドバイワイヤ、電子スロットル。
スイッチは特に目新しいものはない。
クラッチレバー、ブレーキレバー両方とも途中にへこみがある。
多分転んだ時に曲がらずにショートレバーの位置でもげるようになってる。
キーオンにしたときのヤル気にさせる感じがすごい。
いろいろ表示が切り替えられるがとにかく見やすい。
トンネルなど、暗くなったら自動で反転表示になるフルカラーメインパネル。
ちなみにほぼ新車の個体だったのですぐオイルを交換してくれ、と右上のオイルランプが付きっぱなし。
タンクキャップは取れないタイプ。
RC390からカウルもぎ取ってライトくっつけました!みたいなヘッドライト周り。
人によっては虫みたいで苦手、っていう人もいるよね。機能美と言ってくれ。
いいホールド感のシート。
タンデムシートのでっぱりが尾てい骨にちょうどはまる位置にある。
地面においても大丈夫なタイプのタンデムシート。
シート下は書類入れたらいっぱいかな。
ETCとか電装を仕込むスペースも無さそう。
工具は未開封だったので振ったりひっくり返したりして中身を確認。
+-ドライバー、5mm~10mmの6角レンチ、プラグレンチ、フックレンチ、スパナ(8、10、13、14、22)
かな?
シートを外すための鍵穴はちょっと遠くにある。
そのせいか取り付け、取り外しがちょっときつい。
タンデムステップ?リヤフェンダー?そんなの外してサーキットに持ち込もうぜ!
と言わんばかりの外しやすそうな部品。
ステップは地面に対してちょっと斜めに角度がついている。
アンクルグリップよりニーグリップが大事になる?
エンジンも車体剛性メンバーの一員。
このトラスフレームはSVよりも硬く感じる。
アンダーガードかと思ったらスッカスカ。導風板?
信号などで止まったとたんに回り始めるラジエーター付近。
これ自体から熱は感じられないが…
人生初倒立フォーク。
この車重ならシングルディスクで問題なく止まれる。
車体に対してちょっと強めなリアブレーキ。
何段階かわからないけど中央値よりちょっと柔らかめに設定されていた。
・足つき、ライポジ
身長167cm、体重62kgぐらい(ヘルメット無し、プロテクターとか込み)、股下72㎝だとこんな感じ。
車重は装備重量でも160kgいかないと思うけどシート高が830㎝あるのと重心が上気味なのか停まるとちょっと怖い。
でも軽いから斜めになっても問題なく踏ん張れそう。
なんとなく座った姿勢。
タンデムシート前まで尻を引いた姿勢。
どちらにせよハンドルはちょっと手前に感じた。
・数値的な話
7時間弱の走行で214km走行、給油量は7.79Lだった。ので平均燃費は27.47km/Lとなる。
フルタンクで368km走ることが出来る。
東京に住んでいるなら首都圏内のスポットまで走って給油して帰ってくる、と考えるとちょうどいいのか…?
100km巡航は
6速 6100rpm
5速 7000rpm
4速 8200rpm
3速 10000rpm
最後の3速はちょっと微妙だ。1万でレブっぽい挙動を示したので一瞬でおしまい。
数値的な話ではないがABSモードセレクトは触っていない。
…時計を初期設定(2012年とかになってた)から直すのでもうめんどくってめんどくって…
・走った感じ
常に「エンジンを回せ、次のオモシロそうなコーナーを駆けろ」と囁いてくる免許ブレイカーだコレ。
高速道路を180km/hリミッターぶっちぎって免許が消えるんじゃなくって30km/h制限の峠道を60km/hで走って免停になるタイプ。
やたら前腕部に負担がかかるライポジ、ちょっとかち上げ気味のマフラー、倒立フォーク。これ全部がマスの集中化を狙っていると思う。
目線を送った位置に曲げやすいのは当然、ちょっと無理にハンドルを抉ってもたやすく進路を変えられるのはやんちゃするには十分すぎる。電子スロットルも機敏なアクセル操作によく利く。
指定速度の無い(法定速度はある)お山で走るならこれ以上にエキサイティングなバイクは多分ない。
と、テンション高めになる390DUKEだがもちろん欠点はある。
一つは
左足先が滅茶苦茶熱い。
画像を見てほしいが
ちょっと角度が悪いがエンジンが何故か左側に張り出している。
このおかげで巡航しているのに左足親指がとても暑い。帰りにアクアラインのトンネルで渋滞にあった時は左足をステップから外して耐えるレベル。
もう一つは
4000rpm以下はエンジンがご機嫌斜めになる。
一般道を6速60km/hで走ろうものならエンジンからノッキングの音が聞こえてくる。
4000rpmで目が覚めて5000rpmぐらいから本気出してくる。このエンジンでアドベンチャー出すって正気かKTM。
…いや、基本高速ぶっぱでたまにフラットダートかっ飛ばす、とかなら問題ないのか。
そんな感じ。
これは次車選定的に参考記録ですね…