新年だけど試乗したのは11月30日だよあけましておめでとうございます。
さて、乗り換える乗り換えないは別にしてジクサー乗りなら気になるであろうジクサー250。
いつものルート(レンタル819お台場店→アクアライン→養老渓谷→アクアライン→レンタル819お台場店)でお試しだ。
・諸元(気になるところだけ)
シート高 800mm
装備重量 154kg
エンジン回り 油冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒 249cc 76.0×54.9
出力・トルク 26ps/9000rpm 22n・m/7300rpm
タンク 12L
ミッション 6速
フレーム ダイヤモンドフレーム
ブレーキ 前後共に油圧式シングルディスクABS装備 前2POT、後1POT
・外観、装備
ジクサー250はジクサー150とほぼ同じ外装、フレームを使う。
パッとみて違うところはアンダーカウル装備が250、センタースタンド装備が150。
異形ヘッドライト、グラディウスの面影を感じるのは芋虫だけだろうか。
写真だとわかりづらいけどハンドルクランプは平らではなく微妙に曲面。
ミラーは端1cmが微妙に歪んでいた。これは今のジクサーが当たりなだけか。
旧ジクサーと同じ…と思いきや少し大きくなったバーエンド、写真に写っていないが2本引きになったアクセルワイヤ。
ジクサーは1本だから切れると終了だけど2本引きならとりあえず安全圏までは行けそうだ。
左スイッチボックス。前からパッシング、ハイロー切り替え、ウインカー、ホーン。
やっぱこの配置がしっくりくる。
ギアポジ、燃料、時計、トリップA.B、オイルチェンジインジゲータと邪魔にならない程度の機能。
ただこのメーター、↓のライトの画像見てもらうとわかるんだけど雨なんかが裏側に直撃する。
ケーブルが露出しているなんてことないから問題ないとは思うんだけど気持ち心配。今流通しているメーターバイザーだと微妙に隙間ができるんだよね。
シュラウドの張り出しとかが大きくなったタンク。
膝周りに来る風は旧型ジクサーより弱くなった。
タンクキャップは外れないタイプ。
お、整流効果のありそうな穴開いているじゃん!と思いきや
つながってないんかい!
小さく250の文字。150は表記違うんだろうか。
41mmフロントフォークは続投…というよりこれでも車格に対して十分。
セッティングとかは変わっているんだろうけど。
最大の売り、スズキ11年ぶりの油冷エンジン。
冷却性能に関しては後半に書くよ。
画像3連続。オイルフィルターとかの配置は同じかな。
クランクケースに対してヘッドのコンパクトさが目立つ。
プラグ。頭の小さい工具ならカウル外さなくても入りそうかな。
空冷の150はヘッドが太いのでカウル外し必須。
オイルクーラー装備。油冷だしね。停車時冷却用のファンが裏側にある。
マフラー。この辺はスチールのシンプルな物。お弁当箱付き。
インド仕様と同じマフラーエンドになった。
7段中下から3段目にセットされたリアサス。
分離しているリアフェンダー。
…ここにナンバーついてないならいらなくない?
取り付けはスイングアームに追加溶接されたダボ穴に鉄パイプをボルト止め。
外そうと思えば外せるね。
立派になったリアフェンダー。分割構造になっていそうだが…
一体成型。ちょっと見切れているけど鉄パイプが入っていて補強されている。
SV650をレンタルした時に思ったけどこれ以上細くすると湿った路面を走っただけでぐずぐずになるよね。
タイヤ諸元。250は前後ラジアルタイヤのGPR-300を履く。軽2輪ラジアルの標準感あるよね。バイアスだとRX02か01。
フロント:110/70R17M/C 54H
リア:150/60R17M/C 66H
シート上から撮るの忘れてた。失態。
シート裏。地面に置くと革部分が接地するタイプ。
中央のくぼみはファーストエイドキットが入るらしい。インドならでは。
インド輸入車を見た時にも言ったけどセパレートシートにしたからシート下はマジでない。
のっけてあるだけのスポンジカバーの下に多分テールランプ周りの配線がある。
ETC取り付けとか相当機種を選びそうだ。
工具。
6角(5mm.3mm)、ドライバ(プラスマイナス)、スパナ(10-12.14-17)、ドライバソケット兼プラグレンチ
車載工具なんで仕方ないけどドライバソケットはドライバー刺さんなかったよ。
レンタル819の書類は詰め込むことになった。店員さんがぐりぐり押し込んでて草。
グラブバーのネジ留め部分に気持ちばかりの荷掛フックがあるけど要る?
社外リアキャリア取り付けの際はグラブバーと交換になるが芋虫が見た感じどのリアキャリアもこの謎荷掛フックあるぞ。
ちなみにグラブバーは鉄の一体成型と思われる。ここだけ質感が違う。
ブレーキは前後バイブレ製。ABSが付いた。
・足つき、ライポジ
身長167cm、股下72cm、体重65kg(服もろもろで70kg、ちょっとダイエットして記事投稿時は63kgになった)
サイドスタンド立ててまたがった。
尻のおさまりのいい位置。
尻を引いた。
ああ、シートは旧型ジクサーとそう変わんないな…と思ったが尻を引いたら印象が変わった。
セパレートシート化に当たってスポンジの配分を変える必要があり、巡航姿勢は柔らかく、キモチイイ姿勢の時は硬い。
リアの動きがわかるようになるのでこの印象変化は面白い。
・数字的な話
100km/h巡航
6速 6750rpm
5速 7750rpm
4速 9000rpm
3速 レブ 96km/h
レブは秒間3ぐらい連続して燃料カットされる。ギアによって変わったりしない。
パワーバンドに入れると3速で68~86km/h。
70km/h巡航
3速 7250rpm
6速 4750rpm
3速で高速の加速レーン使ってちょうどじゃないかな。
燃費は今回のレンタルで199.6km走行、5.21L給油したので平均燃費は38.3km/Lとなった。
12Lタンクだから459km走行できる。6速燃費走行に徹すれば480kmは狙えそうね。11月末日の気温でこの燃費は優秀な部類か。
温度について
油冷って冷えるの?ホントに大丈夫?という疑問があると思うので停止するたびにエンジンの温度を測ってみた。
車種(冷却方式排気量):外気温(場所):クランクケース部分:シリンダー部分の順に
ジクサー250(油冷250cc):13.4℃(海ほたる):78.2℃:107.2℃
ジクサー250(油冷250cc):13.1℃(養老渓谷):69.6℃:98.4℃
CS250R(水冷250cc):12.3℃(海ほたる):88.6℃:87.4℃
CS250R(水冷250cc):12.2℃(養老渓谷):86.6℃:82.2℃
ジクサー(空冷150cc):9.6℃(お台場):82.2℃:112℃
…平均すると水冷<油冷<空冷か。まぁ予想してた。
真夏のツーリングに耐えるジクサー以上には冷えているので問題ないね。
・走った感じ(主観)
楽に速そうに走らせられるバイクだな。
とにかくバイクに乗りたいけど見た目の好みもないのでとっつきやすいバイクある?と聞かれたら反応速度に自信ありならジクサー250、のんびり屋さんならGSX250Rを勧める。
発進時、3000rpm以下でもちょっと薄いか?と思うもこれは普段が低速振りなジクサーに乗っているから。エンストの心配はない。
このエンジンが、というよりSOHC4バルブだからそれなりに回るし下も効く。
個人的な趣向になるけどクレードルフレームやジクサーみたいにクレードルフレームの下切り取ってエンジン乗せましたなダイヤモンドフレームがちょうどいい。
最近のタンク下に強固なフレーム、エンジンも剛性メンバーなダイヤモンドフレームだとガチ走りする分にはいいけどそれなりにスポーツっぽく走れればいいやっていう芋虫のスタイルだとちょっと疲れる。
そういえば歴代車はCB223S、YBR250とセミダブルかダブルのクレードルフレームだ。
これも趣向だけど対向4POTラジアルマウントよりジクサー250の片押し2POTアキシャルマウントの方が初期の利きが弱い分コントロールしやすいかな。緊急用にはABSあるし、大径化で力をかけやすくしているだろうし。
ただ、フロントブレーキキャリパーのサイズは旧型、150と変わらないので車重増の分パッドの減りは早いだろうな。
悪いところは
シート下収納が絶望的。これしかない。
高速道路走行の際は緊急停止版を積む必要があるのでヘルメットにかぶせる袋タイプのものを積みたい。
煙草の箱2個分ほどなのだがこれを入れるとETCが入らない。ハンドルバーにETCを付けたくないので悩みどころだ。
こんだけならジクサーから乗り換え候補でしょ、と思っていたがなんか…
ジクサーは排気量の無さ、軽さから雑に走らせると失速するわラインぶれるわで手間がかかるがこれが面白い。
SSTR下見で感じたパワー不足は出発時間の遅さからくるものだし急がなければどうとでもなるしなぁ。
…正直KOODシャフト、というより奮発して低フリクショングリス突っ込んでイリジウムプラグ換装の150っていう選択肢もアリかなーと思うぐらい。ジクサー→ジクサー150とかいう謎乗り換え。
こんな感じ。