推し活に栃木までひとっ走りしていたらなんか旋回時のフロントフォークの動きがゴリゴリする。
帰宅後に見てみたらオイルにじみが発覚、スズキワールドに持ち込んだらその場で入院が決定したので代車が出ることになった。太っ腹だぜスズキ!
・諸元(気になるところだけ)
シート高 780mm
装備重量 107kg
エンジン回り 強制空冷4ストロークSOHC2バルブ単気筒 124cc
出力・トルク 8.7ps/6750rpm 10n・m/5500rpm
タンク 5.2L
ミッション Vベルト無段変速
フレーム アンダーボーン
ブレーキ 油圧式シングルディスク / 機械式リーディングトレーリング
・外観、装備
見た目全振り…というわけではないけど実用振りでもないデザインで今までにないスタイルだなと思う。
ただLEDヘッドライトは気合入れて2段にしている公式HPにもあるぐらいの売りポイントなんだけどぶっちゃけ暗い。ハロゲンのジクサーと体感変わらん。
メーターバイザーはほぼ効果がない。もう少し高ければ背面にスマホナビなりつけられそうなんだけどなぁ。
右ハンドルはスターター&キルスイッチのみのシンプル仕様。こういう一体型は最近増えているけど「え、スターターとキルスイッチ一緒のボタンなの?」といまだに感じる。
左ハンドルスイッチはリヤブレーキロックレバー、ハイロー切り替え、ウインカー、ホーン。パッシングないのか…個人的には街乗り原二が一番パッシングを使う機会があると思うのでちょっともやる。
ドア付きグローブボックス。鍵はつかない。
ちょっと逆光で見づらいけどUSB充電口が一つ。車両アクセサリにスマホホルダーはないので走行中は充電に徹しろとスズキからのメッセージ。
ワンプッシュでキーシリンダーに蓋ができるのはいいね。
500mlペットボトルが入るぐらいのスペースがあるんだけど収納容量よりも個人的には鍵につけたキーホルダーなどが脱落してもこのスペースに落ちるようになっているのはいいなと思った。
メーターの時計は固定表示で下は
左:ODO、TRIPA、TRIPB
右:電圧、瞬間燃費、平均燃費A、平均燃費B
から選べる。平均燃費の二種類がどんな違いで算出されているかは不明。
中央のスピードメーター、オイルチェンジインジケーター、燃料計と不足ない表示。
シートが高いのか、メーター位置が低めに作られているのか身長167cm、股下72cm(装備含まず)の体系で尻のおさまりがいい位置に座ると前を向いたらメーターが全く視界に入らない。
そんなに厳密にスピードを見るか?というと見ないけどせっかくecoインジケータがあるならもう少しメーターは見やすくしてもいいんじゃないだろうか。
ミラーは当たりの個体だろうか?特にゆがみはなかった。
CBS。軽2輪以上はABSが必要だが原付2種までならCBSでOK…といった装備。
リヤをかけるとフロントがゆるーくかかる、のでフロント→リヤだとレバーの握りは変わらないけどリヤ→フロントだと握り具合変わりますよ、と店員から説明を受けた。ブレーキのかかり具合についてはその通りだがレバーの握り具合はフロント→リヤだろうとリヤ→フロントだろうとどちらも後に握る側の遊びが多くなる。
倍力が優秀なのか1POTで効かねぇ!ってことはなく筑波山に持っていく程度にはブレーキ単体は効く。
タンクキャップはシートを開けなくても給油可能。キャリアは制限されてしまいそう。専用リヤキャリア+小さめトップケースだとトップケースごと跳ね上げられるギミックがあるみたい。
写真には撮れなかったが満タンが「細長い穴の奥にあるノズルストッパーに触れるぐらい」なのでちょっとわかりづらい。
見た目以上に前後の自由度のないシート。後にも書くけど足の置き場の都合上ポジションはマジで一か所。
画像だとわかりづらいけどタンデムグリップの角にバイクカバーの黒が色移りしてしまった。2週間ぐらいのレンタル期間でこの色移りなので半年もすればクリアまで剥げそう。(5万握りしめた芋虫に対して「コンパウンドで擦ったら落ちたんで補填とか要らないですよ」といったスズキワールドはもう少し金をとることを覚えろ)
シート下は25L。ジェットなら入るかなーといった具合。書類と工具入れのスペースが専用で設けられているのはいいね。
タンデム需要の多いインドバイクということもあってかタイヤ空気圧の指定が
ソロ:前175、後200
タンデム:前175、後250
とキチンと記載されている。
重量は3kgまで。まぁスクーターのシート下は工具と雨合羽スペースと割り切っているのでまぁいいか。
車載工具は14&10コンビレンチ、±ドライバー、ドライバーソケット兼プラグソケット。ミラー緩んだーとかの処置ぐらいしかやらないだろうしこういうもんだよね。
走行距離2500㎞ほどの個体だったのでアタリはとれていると思うけどサスは固め。マンホールのギャップとかは結構跳ねる。意地でも底付きさせたくないような跳ねっぷり。フロント12インチ、リヤ10インチ。サスと合わせると最近のデリバリー需要にあるような歩道への乗り上げは結構気を使う。
あとスズキの原付は結構キック始動を推すよね。
・足つき、ライポジ
身長167cm、股下72cm、体重67kg(服もろもろで73kg、着実に太っている)
フラットなフロア…なんだけど中央がつま先に沿うように微妙にラウンドしているのでつま先ひっかけて傷入れそう。ここが斜めになっていれば足を乗せやすいが垂直に切り立っている。このせいで強めのブレーキで前にいく体を抑えづらいので気分良く走るには向いてない印象を強く受けてしまう。
・数字的な話
回転計のないシンプルなメーターなので回転数どうこうは言えない。
199km走って3.9L給油したので平均燃費は51km/Lとなる。
5.2Lタンクなので265km走れる。
・走った感じ(主観)
なんか…見た目の走りそう感と乗り味が合わない。画像の欄でも触れているけど細かいところでキビキビ走るのは向いてない。
筑波山の登りも中央線を踏むぐらいペースの速いサンデードライバーに追いついてしまう程度には走る、のでどっちづかずのイメージを持ってしまう。
2024年現在スズキのスクータータイプの原付2種は
・アドレス125:Vが取れたときに中国モデルになり現在はインドモデル
・アヴェニス125:インドから生えてきた、過去の日本国内同名モデルから設計思想が違うっぽい
・バーグマンストリート125EX:PCXを仮想敵とした上級モデル
といったラインナップなのでローエンドとハイエンドの間にとりあえず持ってきた感があるのがアヴェニス。過去のアヴェニスの意匠はバーグマンに吸われている。
正直スペックで劣るアドレス110の方が走ってて楽しかったのでミドルエンドのアヴェニスは前後14インチタイヤとかタンデム&ケツのホールドを高めたシートとか飛び道具なモデルにしてもよかったのかな。
こんな感じ。